こんにちは、マテリアルリサーチです。
先日の2月11日建国記念日、我々はとある建設現場の竣工時検査へと赴いていました。
世間は祝日ムード満開でしたが工期が差し迫った現場には関係ありません。建物の引き渡しに間に合わせるためには、我々の免震検査結果が必須なのです。
ラジオから流れる、「今日は祝日！みなさんはどこに遊びにいきますか？」というコメントに、世界からの疎外感を感じないと言えば嘘になります。しかし、「やるべき仕事がある」ということは、世界から必要とされているということ。喜びこそはすれ、悲しむことなどないのです。
ただそれでも、粉塵舞い散る免震層で、梁をくぐり配管を乗り越え不具合となる指摘を探していると、少し侘しい気持ちにもなってしまうワケで。
「あーあ、ディズニーランドにでも行って年甲斐いもなくハシャぎ倒したいなあ」
そんなことを考えながら、ふと足元に視線を落とすと信じられないものがそこにあったのです。
隠れミッキーです。
隠れミッキー（かくれミッキー、Hidden Mickey）は、各ディズニー・テーマパークなどに存在するミッキーマウスを模した小さなミッキーマーク（またはミッキーフェイス）のこと。 ミッキーマークとは丸が3つ並んでおり、それぞれ耳と顔を構成しているマークのことを言う。 wikipediaより
完全にミッキーです。耳の配置バランスが完璧です。完全で完璧です。
私の頭は混乱ムード満開です。落ち着いて今の状況を考えてみました。
まず、隠れミッキーがあるのはディズニーランド。ディズニーランドとは言わずと知れた「夢の国」。老若男女が年の差も性別の差も関係なく浮かれまくるアミューズメントスポットです。
対して免震層とは。建物と人々の安全を守るための無骨な設備です。つまり極めて「リアル（現実）」な場所なのです。
今、私の目に映る光景は、「夢」と「現実」が交錯しているもの。
時空すら歪めてしまうありえない光景といえます。
一体私は何を見ているのか。ここは免震層なのか、それともディズニーランドなのか。
そういえばさっきまでは、ただ動きづらいとしか思ってなかった免震層内もちょっとしたアスレチック的なものに見えてきたような気が。
不具合の指摘も、層内に散りばめられたチェックポイントでそれを回収していくゲームなんじゃないか。
免震検査の極みともいえる境地を開眼した我々は、笑顔でその検査を終え家路に着きました。その帰り道で行楽帰りと思わしき車の渋滞に巻き込まれ、少しだけ「ガッデム！」となったのは内緒の話です。
土日祝日関係なく馳せ参じます。マテリアルリサーチです。
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